ザッハトルテは、ヨーロッパのルーツミュージック、あえてい言うとミュゼットなんだろうか、そういう音楽を下敷きに、様々なテイストを織り交ぜてオリジナルな音楽を作り出してる。和風・・・昭和歌謡風なものから・・・まで採り入れているようなバンド。
彼らと、ひょんなことからつながりができた。
新アルバム「ビストロ オンゼ」(あえて訳すと十一屋食堂)のキャッチ「ちょうどイイ時代おくれ」をわたしが作ったのだ。
あるコピーライトの勉強会で、ザッハトルテのPVを見てコピーを作るという課題にいくつか出したうちの一つなのだ。それを彼らが気に入ってくれたというわけ。
彼らのPVを1分ほど見て、即座に時代遅れという言葉が浮かんだ。時代おくれはネガティヴなので、どうそれを肯定するか・・・ホンダのコマーシャルのフレーズが浮かんだ!「ちょーどいい」
タネを明かすと、そういうこと。
すごくイイ、とか、一番イイというのは震災以降、深層的に望まれていない、と思う。
「まあまあ」に居場所を見いだすのが、ホントウはすてきなことなんだ。時代のスピードをすこし遅らせたい,と思っている人はわたしだけではないはず。
そんなに電気をつかわなくても生きていける、世界の大国になってどうするんだ、わたしたちにはちょうどイイものを見つけていかなければならないんだ・・・・とまではこのキャッチには込めていないけど、自然にわたしのなかに出てきた言葉の底にはそういう思いが潜んでいるのは事実だと思う。
この近くに船岡温泉が健在だが、勝るとも劣らない風情。
西陣といっても、すでに紫野にはいっている地域だけど、周辺からキカヤの音が聞こえてくる。
ところで、ライヴは終始ユルーイ感じ。
チャルダッシュ?ジンタ?・・・?、どこかできいたことのあるようなメロディ、舞曲風のリズム、、、、
ビールを飲みながら心地良い時間を過ごした。