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きょうも良き日


by neko
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三木稔作曲 オペラ「じょうるり」


作曲家三木稔さんが昨年12月8日に亡くなられた。
1月29日に三木先生のふるさと徳島市の県立郷土文化会館あわぎんホールで、このオペラが上演されたが、追悼公演となってしまった。
先生にご覧いただけると思いながら構想していたので、訃報を聞いたときは正直、がっくりした。
演出をと、指揮の榊原徹氏に言われた時は、ホールディレクターでかなり忙しい上に一週前の日曜日は「15年目のデュエット」(作曲・錦かよ子)がきまっていたので、引き受けるのにかなり躊躇した。しかし断らなくて本当によかった。
この手で先生の追悼ができた、という安堵感が終演後湧き上がってきたものである。
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このオペラは物語こそシンプルだが、難解である。リアルな状況設定ではなく、オペラ自体が劇中劇のような感じがする。
台本を読んでいると合理的な解釈が無理なト書きや転換があり、読み替えをし、踏み込んだ解釈をしていかないと、立ち往生してしまう。
装置は能舞台のような様式的な抽象的な空間にした。
中央は与助役の坂本忠弘さん。
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ロウソク(照明)を提案したのは照明の高山氏。これはドラマの劇中劇化を促してくれた。
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美術らしいものは、この吊りものだけ。一枚ものにして、各場面のタイトルをスライドで出した。
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演技エリアの奥に置を置いたのは、あわぎんホールにオケピットがなかったから。音楽的にはたいへんだったが、これまでにないオペラ空間を作るという点ではよかった。
阿波少掾役の井上雅人 さん。

解釈に戸惑いながらの私の提起に、指揮者と歌手、スタッフが、稽古での議論に粘り強くつきあってくれたり、アイディアを出してくれたので上演が成功できた。
チームワーク作りが演出の仕事なんだね。
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by kanekonekokane | 2012-02-02 10:33