ねこの生活と意見 nekokane.exblog.jp

好きなリンク先を入れてください

きょうも良き日


by neko
プロフィールを見る
画像一覧

<   2009年 08月 ( 4 )   > この月の画像一覧


かぼちゃ


f0064415_201756100.jpg


台本を書いたり、進行プランを練ったりするのが仕事なので、いくら時間を使っても終わった感じがしない。
やり残している感覚で現場に入り、思わぬことでつまづいて、読みの甘さに少しばかり自己嫌悪になる。
1週間まえの夏フェスでも、、、
何十年と、この仕事をしているのに、、、、、
アシスタントが優秀なので何とかできているようなもんだ。
優秀なアシスタントとはGONNAのYKKのことだけど。

8月15日から、あらたにオペラの稽古と朗読劇の稽古が始まった。
10月31日に40分の朗読劇と40分のオペラの2本立てで上演するという前代未聞な企画。
オペラは舞台装置プランと演出。朗読劇は台本と演出。かなりのハードワーク。
この台本もすでに5稿目、次こそ最終稿にしたい。
昨日、2回目の稽古から遅くに帰り、少し直し始めたが、もうひとつ別の台本が手もつけていないので、悪いことをしているような気分がわだかまっていて進まない。
その手のついていない台本はイベントなのだが2日間で10時間くらい。
こんやあたりから一行でも書かないと、ヤバイことになりそう。

ところで、今日の午前中に橋本治氏の『窯変源氏物語』を読み上げた。
実に14巻!!昨年12月から読み始めて、やっとである。
源氏物語の「現代訳」というより、源氏物語の脚色であるが、こんなに面白い源氏はない。
寂聴さんのは、読み聞かせ風でマッタリしているし、谷崎潤一郎のはいい文体だが、、、、、、
『窯変源氏物語』は、解説の要らない源氏物語だと思う。
平安貴族の生活、装束、恋愛作法、などすべて書き込まれている。だからほかの現代語訳の3倍の量になっているわけだ。
昨年の11月に源氏物語とオペラアリアを組み合わせたコンサートを演出して以来、この物語の深みにはまりかけている。

夕方、図書館まで自転車で行き、予約していた本と大塚ひかり「カラダで感じる源氏物語」を借りてきた。
それから、カレーのなべを火にかけて、養老電鉄の線路際にある畑にいった。
畑から線路に伸びたカボチャのつるに、見事な実がついていた。
[PR]
by kanekonekokane | 2009-08-30 20:58

台風が去った


f0064415_11105939.jpg


 鈍雲を 置き去りにして 夏台風
[PR]
by kanekonekokane | 2009-08-14 11:19

PC作業


夏フェスのひとつに関わっていて、進行表つくりで一日中コンピューターにかじりついてイラストレーターと遊ぶ。

12組のアーティストを4時過ぎから5時間で舞台に上げるために、綿密な(わたしの性分にはあってない)プランを立てる。
終わりのほうは、メジャーな歌い手がそろっているので、押すわけにはいかない。

困ったことに、歌い手の名前は知っていても、歌が思い出せない。
なんとなく、こんな歌だったよね、みたいなものしかわかっていない。
(こんなことでは駄目だよね。音楽で食っているんだから、、、、、)

たとえば、スタ★レビ。
脳の古い部分でかすかに歌声が流れているんだけど、それがどういう歌詞でなんという歌かは、脳味噌の襞に隠れて、私の理性には伝わってこない。
たとえば、大黒摩季。
パンチのある声は鼓膜の向こう側で、鳴ってはいるが、でもそれは「ら~ららら~」みたいなものだけ。ああ、「ら~ららら~」の次は何だっけえ!

アーティストの中には、東京で23時までライブをやって、夜通し走ってきてたった5分しか持ち時間のないグループもある。
たいへんだな、音楽で生きていくのは、、、、
このグループの歌くらいは覚えて置こう、と音楽業界の底に住まうものの連帯感が生まれるんから、不思議なものだ。
[PR]
by kanekonekokane | 2009-08-08 01:08

ひさびさ


 桜の花のままで、梅雨明けまで来てしまった。

 最近はよき写真が撮れない、という理由で書くことをしないできた。
さすがに、「ぜんぜん更新していないね」といわれたりして、
そうだよね、年賀状も出さないだから、生きていることくらいお知らせしてもよいな、
なんて、、、、

 今日、オペラの打ち合わせに名古屋駅まで行き、2ヵ所ほど10月のGONNA公演のチラシを置きにいって、図書館でオペラの台本の調べごとのために、本を開いたり、借りたり。
 そのオペラとは「日高川入相花王」。つまり「安珍清姫」の物語。

 安珍と結ばれるとばかり思っていた清姫。しかし安珍は道成寺に入ってしまう。
 うそつき!と追いかけていくと日高川のほとりに出る。船頭に渡してくれと頼むと船頭はさっき若い僧から、追いかけてくる女は船に乗せるなと頼まれた、と乗船拒否。
 嫉妬に狂う清姫は蛇になって川を泳ぎ渡った、という話。
 
 人気の文楽演目。能ではその後日談で、安珍憎し鐘憎し、と蛇の性が鐘を焼き尽くすという「道成寺」となって演じられている。さらにこれを舞踊にしたものが歌舞伎でも人気演目のひとつである。
 
 しかし頼まれたときは、ああ、とも思った。
 文楽では面白いと思えても、人間がやっても、しかもオペラで面白いわけがないからである。
 もっといえば、オペラなんて面白いのか?みたいな気分が私の中に潜んでいるのである。困った。それで食っているっていうのに、、、、

 「日高川」のオペラは、10年以上もまえに和歌山市民オペラでの上演に舞台監督で加わっている。このオペラは文楽台本をそのままオペラにしたようなもので、創作オペラってこういうこと?女の執念の掘り下げしないで現代のドラマなの?と文句をつけていた。
 その「文句」のつけが、いまごろになって請求書として送られてきた気分だ。

 資料を読んでいると面白い。
 資料は文楽以前のものから、文楽、歌舞伎のなかでの書き直し、後世の作家の書き直しまである。
 こんなシンプルな物語がこんな風に受け継がれ、繰り返し書き直されてきたのだ。
 改めて古典の生命力にびっくりした。

 今日読んだので面白かったのは、丸本(文楽台本)「道成寺現在蛇鱗」。
 女性の動物変態の原型に、権力闘争の話が絡ませてあるのは「日高川入相花王」と同じだが、いっそう複雑。それから清姫に救いがあって、どちらかというと客に気分に沿っている。
 それから三島由紀夫の「道成寺」。これは現代の骨董やに舞台を移し、鐘でなくてでかい箪笥(たんす)にまつわる因縁ばなし。清子という蛇性の女性が出てくる。
 ここまで読み替え可能なんだ、とビックリまたは安心。

 書きたいという気分まで、体温でいうならもう1度4分くらい熱があがらないと、
 梅雨明け、夏の日のおかげであがるでしょう、きっと。
[PR]
by kanekonekokane | 2009-08-07 01:24