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きょうも良き日


by neko
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畑、初冬


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ここのところ獲物が少ないのよ
 寒くなったからね
巣に懸かっているのはえさじゃなくて、枯葉ばかり、、、
 糸もからんだまんまだよ
どうやって、この冬をやりすごそうかなあ
 へえ、冬を越せるの?
この春に生まれたばかりだから、冬は初めてなの、、、、
 がっかりさせたくないけど、冬に蜘蛛はいなくなるよ
どうして?
 えさになる虫もいなくなるから
ふーん、ヤッパリ、そーか、死ぬのかな、わたしも

(と、彼女はさびしそうに、下を向いた)
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by kanekonekokane | 2008-11-28 01:04

千年の恋歌


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源氏物語千年紀コンサート「千年の恋歌」の舞台
下手にピアノがあり、上手にこういうセットを作った。
燈台の明かりは照明仕込み。

歌は有名なオペラアリアが並び、その間に源氏物語についてのトークが入る。
源氏とアリア、それはコジツケに近いものだけど、原語なので意味は考えないで純粋に音楽に入りこめる。
歌のなかに三木稔作曲のオペラ「源氏物語」から3曲が入っていたが、これらの曲が全体を源氏の世界とのツナギの役を果たした。

語りは研究者で、講演は百戦錬磨の経験の持ち主だが、舞台でのナレーションとなると具合が違う。
声のテンションの維持がどうしても保てない。
彼女の言葉の使い方、研究者ならではの切り口で、それをカバーしつつ無事に終えた。

たぶんよかったと思う。
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by kanekonekokane | 2008-11-25 11:31

オフィーリア


 オフィーリアが自殺だ、と書いてしまったが、「事故死」だったね。
浮舟の自殺のことを書いていたから、ついオフィーリアもそう書いてしまった。

 でもオフィーリアも自殺だったかも知れないね。
恋人ハムレットの異様な行動。
冷たく「尼寺に行け」といわれ、さらに父親をそのハムレットに殺される。
そうして正気を失ったオフィーリアは、花輪を川岸の柳の木に
かけようとして枝が折れて川に落ちてしまう。

 状況をみると自殺もありうると思う。
彼女の手にしていた花輪には紫色の「死者の指」という花まであった。

 奇妙なことは、オフィーリアの死を知らせにきた妃ガードルードの報告である。
妃は、オフィーリアが川に落ちてから沈むまで見ていて、
「川底に沈んでしまい、無残な死を遂げました」と呆然と告げる。
妃はオフィーリアが溺死するのを見過ごしたとも考えられるのだ。
助けなかったのか?
と誰もが疑問に思うところ。 
ここから妃がオフィーリアを殺したのでないか、と考える人もいるのだろう。

 それはともかくも、父と兄、そして恋人という男の中で揺さぶられ、流され死んでいったオフィーリアには、やはり浮舟のイメージが浮かぶ。
 どういう死に方であれオフィーリアの死に場所は、川でなければならない。

 宇治川に身を投げた浮舟と同じように。
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by kanekonekokane | 2008-11-18 01:15

ちかごろ


「ちかごろ、ブログが更新されてないよね」って今日、オフィスで言われた。
(そういうアンタもそうだよね)
学生からもそんなことを言われることも最近は多い。
言い訳しておかないと、、、、、、

といっても、ブログを更新していない理由なんぞない。
あえて言うなら、書かないから書かないのである。
小学生の日記のように書かないと小さな罪悪感が残る、みたいな気分が微塵もない。
でも、ほんとうは、書きたいことは山ほどあるし、仕事上、新しい出会いが多くあり、驚くことも多いのだ。
書きとめておくほうがいいなと思いながら、自分のなかで消化して終わっている。

  よくないね、こういうことは。
  感動は再表現されて身につくものだ。
  感動や驚きは夏の日差しの下の染物のようにすぐに色あせていくものだ。
  だから書き留めておこうと思ったのではないのか?

そうだよね、、、

最近、源氏物語にはまっている。
この23日にする「千年の恋歌」というコンサートの演出を引き受けているのだが、これが源氏物語とオペラアリアを絡めたもので、アリアのほうは歌い手に任せておいてよいのだが、語りには細工が必要のようである。
語り手は源氏の研究者で、その人と台本を共作しているので、たいへんである。打ち合わせもほとんど、わたしが質問するということで終わっている。

登場する女性の状況を探っていくと、浮舟が一番ひかれる。
出会いを求めて二人の男の間で揺れ動き、自ら行動にでたはずが、結局は流れに身をゆだねる以外に生きる道を見出せない人生がすさまじい。
この長編で唯一の自殺者(未遂に終わるけど)。
たぶん彼女が源氏物語の中で一番、積極的に生きた女性だろうと思う。
積極的に生きようとして自殺する?
ヘンナ話だが、そう思える。

 橘の小島の色はかはらじをこのうき舟ぞゆくへ知られぬ


話は変わるが、木曜日「オフィーリア」という芝居を観にいった。(アートコンプレックス1928)
オフィーリアの自殺を基にしたもの。
原作で、オフィーリアの自殺はすこしなぞめいている。
オフィーリアは、妃ガードルード(ハムレットの母)に殺された、というのが想定されていて、その理由が、子のない妃が、オフィーリアの妊娠を逆恨みにしたから、というもの。
面白かったのはハムレットの父とその父に戦争で殺されたフォーティンブラスが犬になっている。
オペラが挿入されたりしているのも面白い。

でも、原作を知っていると、原作の持っているテーマの大きさに思いがいってしまって、なんだか茶化されたような気になる。
しかし、原作を読んだり観たりしていないほうがいいのかというと、それでは面白さも半減だろう。
原作のパロディでもあるわけだから、、、

そんなわけで、昨日ハムレットを読み返した。
中野好夫訳、すこし文語調が心地よい。小田島訳もいいが、読むならこちらのほうが好きだね。
学生のころホレーショーが重大な役柄だと演劇の友人に力説したことを思い出した。
いま、読み終わってもやはりホレーショーこそがハムレットを受け継ぐ人だ、と思った。

 ハムレット「世界の関節が外れてしまった」
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by kanekonekokane | 2008-11-16 02:01