向こうに聳え立つのは452mのペトロナス・ツインタワー。
手前の2階建ての建物の左側の壁に「AKED KOTA RAYA」と書かれている。KOTAとは砦、とか城という意味があるようで、ここではラヤバザール(市場)である。
「一人歩きはしないように」とガイドブックに書いてあるところで、「下層階級」のマレー人の町である。
トゥデゥンといわれるスカーフで髪の毛を隠した女性が買い物に集まっている。
女性のスカーフ姿は、ムスリムの多いこの国では普通の光景だが、黒いスカーフを巻いていたり、全身を包むような服をまとっている女性はまれだった。ほとんどの女性がカラフルなスカーフで髪の毛だけを被い、顔はさらしている。
半袖のTシャツにジーンズにスカーフという若い人も多いし、スカーフの巻き方のバリエーションも多いようだ。
ムスリムだからというより、おしゃれを楽しんでいる感じだ。スカーフの専門店もたくさんある。カメラを向けても顔を隠すような女性はいない。
手前のチリが1キロ5リンギット。約160円くらいか。
中華系のようにも見える。奥様とむすめさんを紹介されたが、二人ともいかにもマレー人という顔立ちだった。マレー人のなかにもインドシナ、インドネシアに近い顔立ちと中華系に近い顔の人がいる。
少し長い旅。
マレーシアへ出かけた。
民族のミクスチャアに出会った。そしてアジアの空気を全身に浴びてきた。